気になる症状があらわれた場合はすぐに医師、看護師など医療スタッフに相談してください。
ルタテラ投与後にあらわれる可能性のある副作用
ルタテラの副作用は、投与後の時期によってあらわれる症状が異なります。
症状に気づいたら、すぐに医療スタッフに相談してください。
※悪心(吐き気)、食欲減退は、ルタテラと一緒に投与する輸液の影響も考えられます。
吐き気を抑える薬を事前に投与します。
注意が必要な副作用
ルタテラ投与後に、発症の頻度は高くはありませんが、注意が必要な副作用がいくつかあります。
誰にでも起こる可能性がありますので、内容をよく理解して、注意事項をしっかり守ってください。
ルタテラの投与量の減量や中止の目安となる副作用(投与後2週間~数ヵ月)
以下の異常がみられた場合は、ルタテラの投与量を減らしたり、症状によっては投与を延期または中止することがあります。
腎機能障害
- ルタテラは投与後、腎臓を通って尿中に排泄されます。そのため、腎臓がルタテラの放射線の影響を受け、腎障害を起こすことがあります。
- 腎障害が生じると、急性腎不全、血中クレアチニン増加などがみられることがあります。
ルタテラによる治療期間中は、定期的に血液検査を受け、腎機能を調べます。
骨髄抑制
- 骨髄は血液をつくる臓器であり、細胞分裂が盛んで、放射線の影響を受けやすい組織です。
- ルタテラの治療によって骨髄が障害されると、リンパ球減少、血小板減少、貧血などが生じることがあります。
- 症状としては、白血球の減少による感染症、血小板の減少による出血傾向、貧血によるめまいや息切れなどがあります。
ルタテラによる治療期間中は、定期的に血液検査を受けましょう。
感染症の予防のために、手洗いやマスクの着用を心がけましょう。
投与後2週間に特に気をつける副作用
ホルモン分泌異常(クリーゼ)
- 過度のホルモンによる症状として、あらわれる症状は腫瘍の種類によって異なりますが、下痢、顔面紅潮、心拍異常、息切れなどがあらわれることがあります。
- 異常が認められた場合には、投与を中止し、症状に応じた処置を行います。
投与数年後に起こりえる副作用
骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病
- 何年かのちに白血病または骨髄の細胞の悪性腫瘍を発症することがあります。
ルタテラによる治療期間中および治療後も、定期的に血液検査を受けましょう。