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メラノーマでタフィンラー®とメキニスト®を服用される患者さんと家族の方へ

メラノーマの診断は、まず、皮膚科医がメラノーマと思われるところを視診(見て診断)し、その後、さまざまな検査を組み合わせて行います。

視診

メラノーマと思われるところを皮膚科医が視診します。視診の時は、まず肉眼で調べます。肉眼で調べてメラノーマの可能性がある場合は、ダーモスコピーという方法で調べます。これは、ダーモスコープという機器で皮膚を拡大して詳しく診る方法です。

メラノーマでは、「ABCDEの特徴」が見られるかどうかがポイントとなります。視診でこれらの特徴があった場合、メラノーマの可能性が考えられます。「ABCDE」とは、メラノーマの特徴を表した英語の頭文字です。

ダーモスコープ写真

「ABCDEの特徴」

A
“Asymmetry“の頭文字
  • 形が左右で対称でない
B
“Border irregularity“の頭文字
  • 境界がぎざぎざで不規則であったり、色がにじみ出している
C
“Color variegation“の頭文字
  • 色調が均一でなく、むらがあったり多彩である
D
“Diameter enlargement”の頭文字
  • 長径が大きい(6mm以上が目安)
E
“Elevation/Erosion”の頭文字
  • 患部が盛り上がっていたり大きくなってきている
  • 色や形、症状に変化がある

超音波(エコー)、CT、MRI、PET検査

超音波(エコー)、CT、MRI、PET検査を行うことがあります。これは、メラノーマと思われる部分の深さや広がりを調べるための検査です。

皮膚生検

さまざまな検査を行ってもメラノーマかどうか特定できない場合は、皮膚組織を採って顕微鏡で調べることもあります。これを皮膚生検といいます。
皮膚生検の多くは、メラノーマと思われる部分全体を切除して調べます(全切除生検)。

皮膚生検イラスト

[1]

主治医に相談するイメージ
  1. 古江増隆, 山﨑直也編集. 皮膚科臨床アセット17 皮膚の悪性腫瘍. p.28-35, 49-54. (2014)