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結節性硬化症でアフィニトール®を服用される患者さんとご家族のかたへ

アフィニトールは結節性硬化症(けっせつせいこうかしょう)の患者さんの治療に使われます。

結節性硬化症では、脳、腎臓、肺、心臓など体のさまざまなところに過誤腫(かごしゅ:しこり)ができたり、てんかんや自閉症などいろいろな症状が起こります(病気については、「結節性硬化症のひろば」へ(https://gan-kisho.novartis.co.jp/tsc-info)。

効果

mTOR(エムトール)阻害薬と呼ばれる「分子標的薬(ぶんしひょうてきやく)」です。(くわしいお薬のはたらきかたは、こちら

結節性硬化症は体の中のmTORというタンパク質がはたらきすぎてしまうことによってさまざまな症状が出てしまう病気です。アフィニトールはmTORのはたらきすぎにブレーキをかけて、しこりを小さくしたり、症状をおさえます。

飲み薬

1日1回 飲むお薬です(くわしい飲み方は、こちら
2つの剤形(タイプ)の錠剤があります。

  • お薬を成型したままの錠剤(素錠)である「アフィニトール錠」
  • 小児や錠剤の服用が困難なかたでも飲みやすい
    「アフィニトール分散錠」
アフィニトール錠2.5mg、アフィニトール分散錠2mg、アフィニトール錠5mg、アフィニトール錠3mg

Q.  アフィニトールって、がんの治療薬?

アフィニトールは、腎細胞がん、乳がん、神経内分泌腫瘍といった病気にも使われます。アフィニトールは、がんの治療で使われるお薬(抗悪性腫瘍剤)に分類されますが、従来の殺細胞作用を有する抗がん剤とは効き方が異なり、分子標的薬(ぶんしひょうてきやく)と呼ばれます。

Q.  がんの分子標的薬(ぶんしひょうてきやく)とは?

がんの分子標的薬は、がん細胞の増殖、がん細胞に栄養を与える血管の形成、がんを攻撃する免疫などにかかわるタンパク質を標的として攻撃します。

分子標的薬の作用、抗がん剤の作用 イメージ図