これらの症状があらわれたらすぐに担当医や看護師、薬剤師に相談してください。
小児患者さんは自分で症状を伝えられないことが多いため、注意が必要です。
アフィニトールを服用する前、あらかじめ元気なときに眠っているときの1分間あたりの脈拍数・呼吸数を記録し、服用後も定期的に記録しましょう。
上記の症状がみられたり、脈拍数・呼吸数がいつもより高いときには、その記録表を持って、担当医に相談しましょう。
間質性肺疾患(かんしつせいはいしっかん)について
- 間質性肺疾患とは、肺の内部にある間質とよばれる部分に炎症が生じる副作用です(詳しくはQ&A)。
- アフィニトールを服用した結節性硬化症の患者さんでは11.6%の方にみられました(頻度は添付文書を参照しています)。
- 間質性肺疾患は重篤になる場合があり、特に注意が必要です。
- アフィニトール服用中は、肺に異常がないか定期的に検査をおこないます。
Q. 間質性肺疾患(かんしつせいはいしっかん)とは?
肺胞という肺の一番奥の小さな袋(酸素を血液中に吸収する場所)の壁が厚くなって、酸素を取り込みにくくなる病気です。壁が厚くなる原因としては、炎症によって白血球が集まることや、壁そのものが線維化を起こすことなどがあります。「間質性肺疾患」はアフィニトールなどの分子標的薬だけではなく、漢方薬や総合感冒薬(かぜ薬)などの市販薬等によっても引き起こされることがあります。
詳しくは、「重篤副作用疾患別対応マニュアル 間質性肺炎」(https://www.info.pmda.go.jp/juutoku/file/jfm1909009.pdf)をご覧ください。