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結節性硬化症でアフィニトール®を服用される患者さんとご家族のかたへ

Q. アフィニトールって、がんの治療薬?

アフィニトールは、腎細胞がん、乳がん、神経内分泌腫瘍といった病気にも使われます。アフィニトールは、がんの治療で使われるお薬(抗悪性腫瘍剤)に分類されますが、従来の殺細胞作用を有する抗がん剤とは効き方が異なり、分子標的薬(ぶんしひょうてきやく)と呼ばれます。

Q. がんの分子標的薬(ぶんしひょうてきやく)とは?

がんの分子標的薬は、がん細胞の増殖、がん細胞に栄養を与える血管の形成、がんを攻撃する免疫などにかかわるタンパク質を標的として攻撃します。

分子標的薬の作用、抗がん剤の作用 イメージ図

Q. 効果が実感できないときは?

結節性硬化症の患者さんにみられるてんかんの治療には、通常は抗てんかん薬が用いられます。一般的な抗てんかん薬が神経細胞の興奮しやすさを鎮めることにより発作をおさえるのに対し、アフィニトールは結節性硬化症そのものの原因であるmTORにはたらきかけるので、効果が発揮されるまでには時間がかかります。一般的な抗てんかん薬と同様、毎日続けて内服することが重要です。

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