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グリベック®を服用されるGIST(消化管間質腫瘍)患者さんへ

監修:
村田裕子
(管理栄養士・料理研究家)

 小腹がすいたおやつの時間に嗜好品が食べたくなったら、新鮮な野菜、グレープフルーツ以外果物を使ったジュース、あるいはそれらのジュースを寒天やゼリーで固めたものをおすすめします。
 新鮮な野菜や果物には、カリウムが豊富に含まれているので、なるべくたくさんとることで、体に蓄積された余分なナトリウムを排出することもできるので、むくみ予防にも役立ちます。カリウムは、野菜や果物、イモ、豆、乳製品など幅広い食品に含まれますが、特に生の野菜や果物に豊富に含まれるので、手作りのフレッシュジュースを積極的にとりたいものです。野菜や果物のジュースやピュレを使った寒天よせ、ゼリーはのどごしもよく、吐き気があるときにも食べやすいので、エネルギーの補給にも役立ちます。
 吐き気があって、十分に食事がとれないときには、 甘酒 も選択肢のひとつ。甘酒は飲む点滴ともいわれるほど栄養価が豊富で、最近は果物などをミックスして飲みやすくした甘酒もたくさん市販されています。手作りで、甘酒単体に、好みでグレープフルーツ以外のジュース、ヨーグルト、抹茶、豆乳などとミックスして、味をかえると飲みやすくなります。

野菜や果物などのイメージ

 市販のおやつを食べるときには、あんこやきなこなど、体によい栄養素が含まれる和菓子類がおすすめです。洋菓子なら、ゼリーやババロアなどののどごしのよいものを選んでください。ただし、菓子パン類は塩分が含まれているのでできれば避けましょう。しょうゆ味のおせんべい、塩味のスナック菓子はもちろん厳禁です。

ババロアのイメージ